若手プロマネ(PMP)のつぶやき

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プロジェクトマネジメントの極意|全員参加型のプロジェクトチームを作る

プロジェクトを成功させる為の要素は数多くあると思います。

今回は、プロジェクトマネジメントの極意|全員参加型のプロジェクトチームを作るというテーマで書きます。

 

他にも、体系的なプロジェクトマネジメントであるPMBOKを身に付けることや、プロジェクトメンバーが自発的に行動を起こせるような場づくりをしたり、スキルアップの為の研修をしたり、様々だと思います。

 

※2015年9月度PMI月例セミナーの内容から引用します。

 

まずはじめに、全員参加型のプロジェクトチームとは

全員参加型のプロジェクトチームとは、以下の自己組織(Self-organization)の状態である。

 

各メンバーがプロジェクトチームの目標を達成するよう、

自分の役割と価値を理解し、自ら動機づけながら、自律的に動く状態である。

その結果、全体の総和より高度な知が創発され、イノベーションが生まれる。

 

 

自己組織の事例として、東日本大震災における、釜石市の奇跡が挙げられる。

その内容としては、一般的な防災教育とは異なる防災教育を行い、自己組織化されていたことによって、東日本大震災における、釜石市の小中学生の生存率が99.8%(学校管理下の生徒に限れば犠牲者ゼロ)となったという事例である。

 

一般的な防災教育と釜石市での防災教育の違いは以下の通りである。

姿勢の教育を行い、正常化の偏見を前提とした「避難3原則」と役割を与えることによって自己組織を実現した。

 

◆一般的な防災教育

脅しの防災教育(過去の災害を教える)

  • 外圧的に作られた危機意識は長続きしない
  • 子供たちは自分の住む釜石市が嫌いになる

 

知識の防災教育(ハザードマップを教える)

  • 子供たちはそれ以上は被害は起きないと被害の上限値を規定してしまう

 

釜石市での防災教育

姿勢の防災教育(知識の前に「姿勢を与える」)

  • 自分の命を守ることにどれだけ主体的になれるか
  • 子供たちの釜石への郷土愛を育むことから始めた

  ↓

  • 釜石は海の恵みとともにある
  • 時には自然の災いともつきあわざるを得ない
  • 津波から逃げ延びる知恵は釜石で暮らすための「お作法」である

 

「敵」を知るより、「己」を知る

  • 人間はリスクと真正面から向き合えるようにはできておらず、今は正常だと常に思い込んでしまう(正常化の偏見)

 

「避難3原則」

  1. 想定を信じるな「ハザードマップなど信じるな」
  2. その状況下において最善を尽くせ「それで死んでも仕方がない」
  3. 率先避難者たれ「人にかまうな、自分の命を守り抜け」

 

「与えられた役割」

  • 「助けられる人」から「助ける人」へ

 

どうすれば自己組織化するのか

大きく以下の2点に分けられる。

  1. 組織構造
  2. 知識創造の循環

 

1.組織構造について

平時の通常のルーティーン業務において効率性や安全性を追求する機能型組織をベースとして、有事の課題に柔軟に対応するために各部署からメンバーを集めてプロジェクトチームを組み、創造性や機動性の極大化を目指すマトリクス組織が発足するが、以下の問題点がある。

 

  • メンバーの本籍が出身部署に置かれたまま
  • メンバーが縦のラインの利益代表になり、横のプロジェクトとの間で利害が衝突
  • 最後はより大きな権限を持つライン側の利益が優先され、コンセプトが中途半端な妥協の産物しか生み出せない
  • 組織間の相互補完や知識の相互変換が起きにくい

 

そこで、機能型組織とマトリクス組織の間に、3つ目のレイヤーとして、「知識ベースレイヤー」を設けることが必要である。

 

  • 機能型組織とマトリクス組織間の知識の相互変換や相乗効果を支援する
  • 知識ベースレイヤーは目に見える組織的な実体として存在するわけではなく、次のようなものにより構成される

  ↓

  • 目指すビジョンや目標の共有
  • 開発のコンセプト
  • 判断や行動を方向づけるカルチャーや組織文化
  • 評価の仕組み
  • 高度な技術

  ↓

 

2.知識創造の循環について

知識ベースレイヤーは、個々人が持つ「暗黙知」と組織の持つ「形式知」の相互に作用させ、新しい知を生み出すことで、各自の「知識創造」を喚起する

 

暗黙知とは

  • 言葉や文章での表現が難しい主観的な知
  • 思い、信念、身体に染み込んだ熟練、ノウハウ
  • 経験や五感で得られる直接的な知
  • 個人的、情緒的、情念的

 

形式知とは

  • 言葉や文章で明示できる客観的な知
  • 理論、マニュアル、データ、問題解決方法など
  • 特定の文脈に依存しない体系的な知識
  • 社会的、組織的、論理的

 

知識ベースレイヤーにおける知識創造の「SECIモデル」

 

 ①共同化(Socialization)

  現場で経験しながら暗黙知を獲得し、共体験などを通じて、

  メンバーで互いに共有し、組織の暗黙知へと変換する

 ②表出化(Eternalization)

  暗黙知形式知に転換する

  例えば、コンセプトづくりなど

 ③連結化(Combination)

  形式知を他の形式知と組み合わせ、1つの体系としての新たな形式知を作り出す

  例えば、製品づくりなど

 ④内面化(Internarization)

  体系化された形式知は、それを作り出す行動や実践を通じ、

  新たな暗黙知としてメンバー全員に血肉化されていく

 

最後に

全員参加型のプロジェクトチームとは、自己組織の状態であり、

自己組織を作るためには、知識ベースレイヤーの構築と知識創造のスパイラルを作り出す必要があるということです。

 

釜石市の事例は、ビジネス上に直結するものではありませんが、自己組織の状態が作り出せれば、プロジェクトの成功確率や成果の向上に寄与することは間違いないと思います。

 

ご参考になれば幸いです。

 

以上です。

ではまた。

 

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